2015年05月10日

うたつかい第16号「いもうとに告ぐ」(連作5首)


『いもうとに告ぐ』

 いもうとの恋の話を聞きながす午後は西瓜の種がよく飛ぶ

 赤い実を選びついばむ鵯(ひよどり)のあれはお前といもうとに告ぐ

 冷えた手を頬に当てられ同じ血の愚かさを言う遠い日の帰路

 ジャングルジムにジャングルはなく月を見るうさぎの首の切れている月

 入道雲に行方を聞けば兄妹は夏の迷子として手をつなぐ



テーマ詠「2」

 それぞれの背にぬくもりのあることをふたりは背中合わせになって


(2013年9月・うたつかい16号掲載)

posted by 田中ましろ at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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