2014年08月15日

かばん7月号「夢で会う人」(連作8首)


『夢で会う人』

 おもむろに月の名前を聞いてくる人とダンスの続く真夜中

 祝福をひとつ言葉にするたびに生まれる闇を持て余しつつ

 誕生日的にはぼくら相性がいいってさ嘘じゃないのに笑う

 わーいわーいリズムが狂いはじめてるけれど止めない変な踊りを

 いつまでも喝采はないそのかわり息の合う両足のよろこび

 朝のため傘差し出してあげたのにいらないよって拒まれている

 不自由を楽しんでいる危うさを諭してもなお終わらない旅

 夢で会う人に伝える約束を忘れて夢に佇んでいる


(かばん2014年7月号掲載)

posted by 田中ましろ at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | かばん掲載歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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