2014年06月21日

かばん5月号「春の奔放」(連作8首)


『春の奔放』

 交差点から波立っていくような陽光に春は紛れています

 地面から命すべてに投げかける優しさとして緑の息吹

 温もりが生地のすき間をすり抜けるそういう風にして傍にいる

 さよならに線を引かずにくる春の白いシーツが風にたなびく

 開かれていくのは季節(君じゃない)マヨネーズかけすぎたと笑い

 歌いたいときに歌えばいいんだよ永遠みたいにブランコ漕いで

 うららかな光に罪を押しつけて僕たちの生き方は奔放

 旅行者の仄寂しさに近いかもしれないね 君を失うことも


(かばん2014年5月号掲載)

posted by 田中ましろ at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | かばん掲載歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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